子どもの教養や成長のために、どんな絵本を読んであげればいいのか・・・働き盛りのパパさんにとって一度は考える悩ましいテーマなのではないでしょうか。

私も2児を育てる父親として、どんな本を読み聞かせるのが子どもたちにとっていいのだろうと、よく考えます。
そんな仕事で忙しい日々のパパさんの中でも「子どもとの時間を大切にしたい」「絵本を通じて考える力を育てたい」と思う方におすすめなのが、ヨシタケシンスケさんの大人気絵本『りんごかもしれない』です。
本記事では、実際に4歳と1歳の子どもに読み聞かせをしたパパ目線の体験談を交えながら、この絵本の魅力や読み方の工夫を紹介します。
この記事を読んでわかること
- 『りんごかもしれない』がどんな絵本なのか、内容と魅力がわかる
- パパが子どもに読み聞かせるときの工夫やコツがわかる
- 絵本を通じて子どもの「想像力」や「考える力」を伸ばす方法が見つかる
『りんごかもしれない』ってどんな絵本?

『りんごかもしれない』は、ヨシタケシンスケさんの代表作のひとつです。
▪️ヨシタケシンスケさんの公式サイトはこちら↓
テーブルの上に置かれた一つのりんごを前にして、主人公が「これはもしかしたらりんごじゃないのかもしれない」と疑問を持つところから物語が始まります。
あらすじをざっくり紹介
「りんごに見えるけど、もしかしたら中身はぶどうゼリーかもしれない」
「中はメカなのかもしれない」
「宇宙からやってきた小さな星なのかもしれない」
そんな具合に、主人公の男の子が普通に考えたら“ありえない想像”をどんどん広げていくお話です。
子ども自身の「自由な発想力」を刺激する内容と展開で、大人である親も一緒に楽しめるのが特徴です。

「りんごかもしれない」の魅力
- 大人でも「なるほど」と唸らされる哲学的な視点
- クスッと笑えるユーモアあふれる発想
- シンプルだけど味わい深いイラスト
話の中心は一見ただの「りんご」についての視点ですが、「ものごとを疑ってみる」「多角的に考える」「固定観念を外して考える」大切さが込められています。
パパが読み聞かせてみた体験談
我が家では、4歳の娘と1歳の息子に読み聞かせをしました。


子どもの反応は?
- 4歳娘 → りんごかもしれないの世界観がドンピシャでハマったようで、読み終わった後も「じゃあ、このお皿は◯◯かもしれないね!」と楽しそうに自分で想像を広げていました。物の見方を自由に考えるのが楽しい様子で「これは〇〇かもしれない!」とことあるごとに声にして笑っていました。
- 1歳息子 → まだまだ内容やお意味合いは理解できないものの、絵を指差してニコニコなご様子。イラストの赤色などが目を引くようで、ページをめくったり指を刺したりとご機嫌でした。
読み聞かせの工夫
筆者が子どもたちに読み聞かせをするにあたって、淡々と読むのではなく少し工夫をしてあげるとより世界観が増します。
- 少し大げさに声色を変えて読むと、子どもがより集中しました。
- 「〇〇かもしれないね!」と一緒に考えながら読む時間を作ると、より想像力を深められます。
- 1ページごとに「どう思う?」と問いかけると会話が弾みます。
なぜ『りんごかもしれない』がパパにおすすめなのか?
正直、仕事で疲れていると「絵本を読むのもしんどい」と思うことがあります。これは誰もが一度は感じたことがある感覚なのではないでしょうか。
しかしこの絵本は「読む側」も楽しいんです。オチを知っていても、子どもの反応が毎回違うので飽きませんし、なにより自分にない発想や切り口に刺激をもらえます。そんな解釈や視点があるのか・・・というように、凝り固まった大人の脳を柔らかくするきっかけにもなりそうです!!
この絵本がパパにもピッタリな理由
- 一冊が短いので寝る前にサクッと読める
- 親子の会話が自然に広がる
- “教育”というより“遊び”感覚で楽しめる
- 子どもが自主的に本を手にとるようになる
- 大人の固定観念を見直すきっかけになる
我が家の子どもたちはパパ抜きでも2人で読んだりもするほど仲睦まじく興味を持ってくれました!

絵本を通じて育つ「想像力」と「思考力」
教育的に見ると、りんごかもしれない」は”クリティカルシンキング”の入門編とも言えると思います。
見聞きしたものを鵜呑みにせず、物事を疑い、多角的に考え、ユーモアを交えて表現する・・・これらは将来にわたって子どもの強みになる力だと思います。
クリティカルシンキングとは?
クリティカルシンキング(批判的思考)とは、情報や物事をそのまま鵜呑みにせず、客観的・論理的に分析し、根拠に基づいて妥当な結論を導き出す思考法です。単なる否定ではなく、多角的な視点から情報を吟味し、先入観や感情に流されずに物事の本質を見極めることが目的であり、問題解決能力や意思決定の精度を高めることができます。
日常生活に応用できる遊び
- 家族間で「これは◯◯かもしれない」と言い合ったりしてゲーム感覚で楽しむ
- 散歩中や買い物など、外出時に見かけるものを題材にして発想を広げる
- お絵かきや工作につなげて、想像をカタチにしてみる
遊びに繋げるアイデアも、自由な発想で広げていきましょう!
まとめ|『りんごかもしれない』はパパと子どもをつなぐ最強の絵本
「りんごかもしれない」は単なる絵本ではなく、親子で「自由な発想を共有する時間」を与えてくれる一冊です。
特に忙しいパパにとっては、ただ読み聞かせをするだけでなく「子どもの考える力を伸ばす時間」としても頼もしい一冊になると思います!
もし「子どもとどう向き合えばいいのか悩んでいる」「毎日の読み聞かせをもっと楽しくしたい」と思われちるなら、ぜひ一度手に取ってみてください。
きっと今日から、あなたの家でも「かもしれない」の会話が広がりますよ。ぜひ感想も聞かせてください!
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