絵本紹介『パンどろぼう』|柴田ケイコさんのかわいい世界観に迫る

教育

子どもが絵本を好きになってくれるかどうか——。パパにとっても、寝かしつけや親子の時間に欠かせない「絵本に時間」は大切なひとときですよね。この記事では、思わず親子で笑ってしまう大人気の絵本『パンどろぼう』(作:柴田ケイコ/KADOKAWA)をご紹介します。

子どもへの絵本の読み聞かせが得意でないパパでも大丈夫です!。『パンどろぼう』は、テンポの良い展開と絶妙なユーモアと親しみやすいイラストで、自然と子どもとの会話が弾む一冊です。

ミカン
ミカン

ちなみに我が家の子どもたちは、この『パンどろぼう』シリーズををきっかけに、絵本や読書が大好きになりました。

この記事を読むことで、「子どもが笑顔になる絵本の選び方」と「読み聞かせを楽しむコツ」、そして「パンどろぼう」の魅力が分かります。


『パンどろぼう』ってどんな絵本?

パンを愛する「どろぼう」が主人公!?

『パンどろぼう』は、パンをこよなく愛し、世界中のおいしいパンを探し求めるちょっとドジで憎めない「パンどろぼう」が主人公の絵本です。

物語の舞台は、とあるパン屋さん。パンが好きすぎて、おいしいパンの匂いに誘われたパンどろぼうがパンを盗もうとするところから始まります。しかし、意外な展開に…? 最後には「そうくるか!」と思わず笑ってしまうラストが待っています。

作者・柴田ケイコさんとは?

柴田ケイコさんは、高知県出身のイラストレーター・絵本作家。かわいらしくも少しユーモラスなキャラクターを描くのが得意で、代表作には『めがねこ』や『パンダのおさじ』シリーズなどがあります。

『パンどろぼう』シリーズは第7作(2025年10月現在)まで発売されており、絵本賞を多数受賞。SNSでも「子どもが何度も読んでとせがむ!」と話題になり、全国でパンどろぼう展が開催されるほど人気を誇っています。


パパ目線で見る『パンどろぼう』の魅力

言わずもがな、子どもに大変人気な「パンどろぼう」シリーズですが、パパ目線での魅力もご紹介していきます。

① 読み聞かせしやすいテンポの良さ

『パンどろぼう』は、セリフがシンプルで感情を込めやすい構成です。所々に韻をふんだ文脈があったりするので、リズム感とテンポが心地よく読み進められます。また、読むたびに声色を変えたり間をとったりすることで子どもの反応がぐっと豊かになり、その変化も楽しめます。

特に、見開きを大胆に使ったパンどろぼうのリアクションシーンは、パパの声や表情をちょっとオーバーに読んであげると、子どもがケラケラ笑ってくれる名シーンです。

② 親子でツッコミたくなる展開

パンどろぼうの行動は、まさに“子ども”みたいで童心に還れます。子どもたちの心を掴んで離さないのは“子ども”目線の愛くるしさが親近感満載だからなのかもしれません!少し抜けていて、どこか憎めないキャラクターとストーリー展開が世代問わず惹きつけられるのでしょう。 「パンどろぼう、〇〇でしょ〜」なんてツッコミを入れながら読むと、親子の会話が自然と生まれます。

忙しいパパでも、寝かしつけ前の5分で「笑顔の時間」をつくれるのが、この絵本の大きな魅力です。

③ かわいいだけじゃない「優しさのメッセージ」

物語を通じて伝わるのは、「好きなことに夢中になる気持ち」と「人とのつながりの大切さ」、そして「道徳心」。 パンどろぼうは、最初はただパンを盗むだけの存在ですが、最後にはパン屋さんの心に触れ、少しずつ成長していきます。

この変化が、子どもにも分かりやすく、親子で「どうしてパンどろぼうは変わったのかな?」と話し合うきっかけにもなります。人としてという道徳的観点や、深めようによっては人生のあり方まで考えさせられるメッセージ性が秘められています。


『パンどろぼう』を楽しむ読み聞かせのコツ

パンどろぼうはただ読むだけでなく、パパの頭の中でアニメ化するイメージでキャラクターごとに声色や抑揚をつけると、さらに子どもにとって魅力的な時間になります。

1. 声のトーンを大胆に使い分ける

パンどろぼうの声はちょっと間抜けに、パン屋のおじさんは落ち着いた感じに。キャラごとに声を変えると、絵本の世界観が一気に広がります。シリーズが進むごとに、もっと多彩なキャラクターが登場するので、それぞれのキャラを演じ分けていくのも楽しいですよ!

2. 子どもの反応を拾ってアドリブを入れる

「パンどろぼう、なにしてるの?」と声をかけるように読んだり、パンを食べるマネをしたり。読み手のパパや子どもにも動きを加えて読むと、子どもの集中力や想像力がぐっと上がります。物語の理解度を深めたり、世界観に入り込む一つの要素として、とっても効果的な方法です!

3. 絵をじっくり見せながら読む

柴田ケイコさんの絵は、表情がとても豊か。細かい部分にユーモアが散りばめられているので、「このパン、どんな味かな?」や「どこに隠れているかな?」などと問いかけながら読んでみましょう。大人も思わずクスリとする仕掛けがあちこちに散りばめられていますよ!


シリーズで読むともっと楽しい!

『パンどろぼう』には、続編として以下のシリーズがあります。

  • 『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』
  • 『パンどろぼうとなぞのフランスパン』
  • 『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』
  • 『パンどろぼうとほっかほっカー』
  • 『パンどろぼうとりんごかめん』
  • 『パンどろぼうとスイーツおうじ』

どの作品も、パンどろぼうの成長や新たな出会いが描かれており、親子でシリーズを通して読むと、キャラクターへの愛着が深まります。


パパ目線でのおすすめポイントまとめ

  • リズムとテンポがよく、短時間でも読み聞かせがしやすい
  • 子どもの笑顔が見られるユーモアがたっぷりなイラストやストーリー
  • 「夢中になることの大切さ」や「道徳的な心」が伝わるストーリー
  • 寝かしつけや休日の“親子時間”にぴったり

まとめ|パパも絵本時間を楽しもう!

『パンどろぼう』は、読み聞かせが苦手なパパでも安心して楽しめる一冊です。 かわいいキャラクターと心あたたまるストーリーが、きっとあなたと子どもの心をつなげてくれます。

お仕事や育児で忙しい日々の中でも、1日5分の「絵本時間」をつくるだけで、親子の関係がぐっと深まります。 ぜひ、今夜の寝かしつけに『パンどろぼう』シリーズを開いてみてくださいね!

柴田ケイコさんの他のおすすめ作品
『パンダのおさじ』や『めがねこ』も、柴田ケイコさんならではのユーモアとやさしさが詰まった名作です。パンどろぼうと合わせて是非読んでみてください!

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